6月25日千葉県よろず相談拠点の開所記念講演会に出席して、富士市産業振興センター小出所長の話をお聞きしました。お話の概要は以下の通りでしたが、小出氏の熱意あふれるお話はとても参考になりました。
- 中小企業支援における公的支援は、公が行うビジネスコンサルティング業であり、コンサルティングの結果がどうなったかが求められる。従来のように報告書を作成して終わりにするのではなく、最後の成果までフォローすべきである。
- いろいろな相談が来るが、相談の80~90%は「売り上げが伸びない」、どうすれば売上が伸ばすかであり、そこに注力して支援を行っている。
- 売上を上げるためには、販路拡大、新商品開発、新分野進出の三つしかない。
- 売上を上げるためには、その会社の真のセールスポイントを生かすことが必要である。どの企業にもセールスポイントがあるが、自社ではなかなか気が付かないことが多い。これは業界の常識に縛られすぎていることが原因で、第三者的な見方が有効である。
- ターゲットを絞ることも重要である。売り上げを伸ばすためには全てのお客をターゲットにしないで、お客様を絞り込む工夫が重要である。
- 売り上げを伸ばすためには、他の企業などと連携することも必要である。
- f-bizの成果について紹介があったが、どれも金をかけないで、知恵を絞ることによって、大きな成果を上げておられるようである。
- 最後に産業支援人材の資質については、まずビジネスセンス、次にコミュニケーション能力、最後に情熱とのことであり、これらは産業支援人材に限らずビジネスマンにとって必要なスキルであろう。(平成26年6月30日)